藍を基調に日本のモチーフも。壁紙からカップまでデザインする才媛。
Emma von Brömssen自宅アトリエ訪問記
ウサギや鶴や鯉といった日本でも馴染み深い題材で素敵な柄を藍色をベースに壁紙に起こしている、以前より気になっていたデザイナー、Emma von Brömssen エマ・フォン・ブレムッセンさん。じつはお会いする前から、「エマは素晴らしい人だから絶対会うべきだよ」といろんな方から言われていましたが、自宅アトリエでの取材を快く受けて頂けました。ご自宅はスウェーデンの西海岸にある第二の都市イェーテボリの南西部の閑静な住宅地。メッセージで聞いていた、”古くて白い木造の家”はすぐ見つかりました。
ご自身がデザインした壁紙が貼られたご自宅インテリア。絞られた色の組み合わせはもちろんのこと、モノの少なさにも驚かされました。厳選された一つひとつの調度品も含めて、その美しさに目を奪われました。またご本人のとても明るく気さくなお人柄に触れて、いっぺんにファンになりました。
階段を上がり、屋根裏にあるアトリエルームは遠くに西海岸が望める、とても居心地の良い雰囲気で原画も見せて頂きながらお話をうかがいました。フォルムの流れの中に動物や魚をひっそりと隠して同化させる彼女のデザインの面白さ。こういったところにもスウェーデンの自然が身近に感じられる作品となっているのだと感じました。エマさんがデザインしたクッションなどの布物、陶磁器シリーズも見せて頂きました。藍を基調に壁紙と同じモチーフがあったりと、シンプル・シックなイメージで統一されていました。壁紙、ファブリック、食器とトータルでコーディネートできることに改めて感心した次第です。(2019年5月29日訪問)
スウェーデン
屋根裏部屋のあるエマさんのアトリエ