アットホームな温かさを感じさせるイメージ画像の秘密。
Majvillan社訪問記
スウェーデンの西海岸にある第二の都市イェーテボリの郊外Askimにある、Majvillan社のオフィスを2019年5月に訪ねました。マイヴィランは2013年の春にデザイナーのCharlotta Sandberg シャルロッタ・サンドベリさんとCarolina Österberg カロリナ・エスタベリさんのふたりが立ち上げた小さな壁紙&ファブリックメーカーです。ユニコーンやバンビなど絵本のキャラクターが登場する夢いっぱいな絵柄の壁紙のほか、クッションやバッグなどの布物やポスターを商品化しています。
到着するやいなや、英国ロックバンドのオアシスの曲”ワンダーウォール”が流れて「あなたたちお店の名前はここから取ったでしょ?」とウインクするシャルロッタさん。予期せぬうれしい歓待を受けました。
マイヴィランの壁紙の特長はユニコーンやドラゴンといった絵本のキャラクターたちが柄となっていてファンタジーがいっぱいなのと、ピンクやブルー、ゴールドといった使われている色のトーンが控えめで色表現が美しいこと。そして手刷りのような味わい深いテクスチャー。聞けばあえて100年以上前の印刷機械を使っているのだとか。
またマイヴィランの壁紙のイメージ画像には必ず子供たちが登場していて、その表情がいっそう壁紙を映えさせています。子役モデルはじつはシャルロッタさんの息子をはじめ親戚の子供たち総動員なのだとか。また撮影場所もお母さんの部屋をスタジオ代わりに使うこともあるそうです。アットホームな温かさを感じさせる画像。その理由はそこにあったのです。オフィスのあちこちに撮影に使われている小物たちも置かれていました。マイヴィランのものづくりの姿勢にとても共感した次第です。(2019年5月29日訪問)
スウェーデン
デザイナーのシャルロッタさん(中央)とカロリナさん